今日はひさしぶりに、ニュージャパン観光の中野憲一会長と一緒にSPA PLAZAに入浴しました。
このSPA PLAZAは私が温浴の道(?)に魅入られた原点ともいうべき店で、最高の品質を誇るサウナと、トコロテン式と呼ばれるワンウェイの利用動線が特色です。
温浴施設の評価にもいろいろな尺度がありますが、満足度という点で、日本で最高レベルであることは間違いありません。文章でその魅力を十分に伝えることは難しいのですが、まだ体験したことがない読者のために、今日の実体験をレポートしたいと思います。
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受付を済ませ、脱衣ロッカーで服を脱いだら、サウナパンツ(ゆるい薄手のショートパンツです)をはいて浴室に向かいます。
冷蔵ケースから冷えたタオルを一枚手にとり、90度の高温サウナに入ります。座るところと足元に1枚ずつ一人用サウナマットを敷いて座ります。丁度18:00のロウリュタイムでした。
ロウリュが始まると、あっという間に大量の汗が出ます。熱いと言えば確かに熱いのですが、不快な熱さではなく、気持ちよく熱気と芳香のハーモニーを楽しむことができます。
通常のサウナでは12分くらい入っていないと十分に温まって汗をかいた気分にならないのですが、ここのサウナだと8分くらいでも満足してしまいます。
サウナを出たらサウナパンツを脱ぎ、シャワーで汗を流してから露天にある水風呂に入ります。
しばらく水風呂に入っていると、身体の周りにある水温と体温が同化して冷たさを感じなくなる瞬間があります。それが訪れるのを待ってから水風呂を出て、身体をタオルで拭き、新しいサウナパンツをはきます。(タオルとサウナパンツは浴室内の随所に山積みになっていて、使い放題です。)
そして、露天にあるリクライニングチェアに座って休憩します。フランス製のこの椅子がまた絶妙の座り心地です。この休憩の時、いつも言っている激しい温度変化による緊張の反動で、深いリラクゼーションが得られます。全身の力が抜け、ちょっと無重力状態のような眩暈を感じます。脳内から何か出ているのかも知れません。
肌を見ると、赤い斑模様が出ています。天然温泉でも全国で何箇所か同じような反応が出るところがありますが、サウナでこの斑模様がいつも出るのはここだけです。(皮膚の奥までしっかり温まった結果だと思うのですが、医学的にどういう意味があるのかは分かりません。)
露天休憩が一段落したら、温浴槽やミストサウナなどを利用したり、もう一度高温サウナに入ったりします。
それから身体を拭き、また新しいサウナパンツに替えてポンチョを羽織り、ラウンジでひと休み。このラウンジではいつもジョッキに入った野菜ジュース(にんじんかほうれん草)を注文します。汗をかいた後はこれが最高に美味いのです。
それからクリーンと呼ばれる上半身アカスリ+洗体+洗髪コーナーに進みます。担当スタッフはすべて女性なのですが、ベテランのオバちゃんと若い女性の比率は7:3くらいで、誰が担当になるかはやってみるまでわかりません。「弾が入っている確率の方が高いロシアンルーレット」と呼ばれています。
今日の私の担当はオバちゃんでした。そのオバちゃんにいきなり「アラまぁ、随分スマートにならはったねぇ!」と言われたのです。そのオバちゃんに洗ってもらったのはもう何年も前のことの筈なのに、よく憶えているなぁ…とちょっと感激してしましました。こういうベテランがいるのがニュージャパンのすごいところでもあります。
クリーンが終わったらもう一度浴槽に入って温まり、シャワーを浴びてから身体を拭いてもらいます。
それから次のラウンジでひと休みして、マッサージへ進みます。今日は10月15日から新しくスタートしたリラクゼーションオイルマッサージ60分コースです。
担当は美人セラピスト。今日はツイているようです。
コースがはじまると、その接客と技術があまりにも素晴らしいので、
「この仕事は長いのですか?」
と質問してみたところ、
「いえ、こちらが初めてです。このオイルマッサージコースのスタートに合わせて採用されて研修を受けました。」
とのこと。これには超びっくりでした。きめ細かな気遣いや技術はとても経験一ヶ月とは信じられません。あらためてニュージャパンの品質へのこだわりと教育力を思い知らされました。(後で聞くとオイルマッサージコースをスタートするにあたって、中野会長自ら連日施術トレーニングの実験台になっていたそうです。)
大満足の60分が終わると、仕上げコーナーで整髪と肩もみをしてもらい、最後のラウンジに進みます。コースに含まれる無料サービスのドリンクは生ビールを注文し、美人セラピストから笑顔で手渡された4段階評価のアンケートは、もちろんEXCELLENTにチェックを入れました。
…ここまでで所要時間は約2時間半。料金は12,000円。超お得感があります。
箱根の天山湯治郷もそうですが、40年経っても進化し続ける数少ない企業のひとつであるニュージャパンさんからは、いつもたくさんのことを学ばせていただいています。
(2007年11月22日執筆)