拡がる熱波イベント

ニュージャパンサウナ・スパプラザ露天でロウリュサービスの練習回想 Recollect
ニュージャパンサウナ・スパプラザ露天でロウリュサービスの練習

昨日は横浜天然温泉満天の湯の「ゲスト熱波」イベントに熱波師として参加してきました。

満天の湯では社内スタッフによる熱波イベントを常時開催していますが、期間限定で他店の専属熱波師やプロ熱波師を招聘して、イベントに変化を与え、いっそう盛り上げているのです。
https://mantennoyu.com/2019/11/20/901/

熱波師の顔ぶれを見ると、商圏の重なる近隣施設の熱波師もいたりと、久下沼常務の顔の広さと懐の深さを感じます。

このような形で温浴施設同士が協力しあってマーケットを盛り上げていくのは素晴らしいことだと思います。

私は現役熱波師ではないのですが、せっかくお声掛けいただいた以上はキレのある技をお見せしなければと、この日のためにトレーニングをして備えました。

参考までに、どんなトーク内容だったのかをここに書いておきます。その場でのアドリブなのと、サウナの熱で朦朧となっているので一部記憶が曖昧ですが、自社ロウリュスタッフの育成の教材にはなるかも知れません。

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・みなさんこんにちは!只今よりロウリュイベントを行います。

・わたくし、今回のイベントを担当させていただきます、「ロングトーク望月」と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

・どうしてロングトークという名前なのかといいますと、話が長いからなのですが、これは話し出したら止まらない人とか、話好きなおじさんだからではありません。

・ある程度長時間サウナ室にいていただくことで、皆さんに身体の芯まで温まっていただく、そのためにわざと長い話をしていますので、よろしくお付き合いください。

・ところで今回ロウリュはじめてというお客さまはいらっしゃいますか?

・いませんね。さすがです。

・しかし、今日はみなさんの知ってるロウリュや熱波とは少し違う体験をお届けしたいと思います。

・と言いますか、本当はいつもやってるのはフィンランド式のロウリュというよりもドイツのアウフグースに近いものなんです。

・私が20年前に大阪ニュージャパンサウナではじめてサウナストーンに水掛けてタオルで仰がれてから、ずっとロウリュという言葉で普及に努めてきました。

・それは、当時それを表現する日本語がなくて、アウフグースというドイツ語は小難しくて覚えにくい感じがしたので、短いロウリュいうフィンランド語を使ったということなんです。

・以来20年でロウリュ実施店は200店舗を越え、サウナファンならみんな知るようになったわけです。

・本当はフィンランドのサウナは商業用ではなく、自宅や湖畔にあり、自分で水を掛けて静かに蒸気浴を楽しみます。タオルで仰いだりはしないのです。

・タオルで仰いだり、アロマを使った演出をするのはドイツのアウフグース。水掛けはセルフではなく、専門スタッフが水を掛けます。

・だから日本で普及している熱波イベントのやり方はドイツに近いということです。

・ところで、先日ドイツサウナ協会の公認アウフグース研修会というのがあって、ドイツ人のインストラクターからアウフグースの正しいやり方を教わったのですが、それは今まで私が広めてきたニュージャパン式とはかなり違うものでした。

・今日はまずドイツのアウフグースを体験してもらいます。

・ちなみに、強度は強めです。水の量が多く、時間は長めですので、無理して我慢せず、ヤバそうなら下段に移動したり途中退室を。

・ではまずアロマ水をかけます。本日のアロマは緑茶です。

・緑茶には抗酸化作用がありアンチエイジング効果が期待できます。

・緑茶の中には、約300種類もの香気成分があり、特にリラックス効果と精神集中効果があります。緑茶の香りによって、単純作業を続けても作業効率が落ちにくくなるそうです。

・では、まず水蒸気を部屋全体に撹拌していきます。

・次に風を送るんですが、ドイツではやさしくフワッと大きい風が心地よいとされ、日本の熱波のように強くは仰ぎません。

・(横旋回から8の字仰ぎ)また、風は常に一定方向に向かって仰ぎ、部屋全体に大きな渦を巻き起こします。反対向きの風を起こしてはいけないそうです。

・この仰ぎ方は連続して風を起こせることが特徴です。

・いかがでしたでしょうか、ドイツ式アウフグース。これはクラシックな仰ぎ方ですが、もっとショーアップされた演出もあります。

・いずれ日本でもエンターテイメント性をもっと高めたイベントをする施設が増えてくることでしょう。

・ですので、今後はフィンランド式ロウリュとドイツ式アウフグースの意味を正しく使い分けるようになってくるのではないかと思います。

・次に、私がこれまで普及に努めてきた日本式縦仰ぎ、別名ストレートスイングでひとりひとりに強い風を送ります。

・(仰ぎながら)いかがでしょうか。かなり熱くなってきたことと思います。ここまで加温することが大切なんです。そうすると水風呂に気持ちよく入れます。

・サウナ、水風呂、外気浴これをセットで繰り返してください。

・汗をたくさんかいていますので水分補給をお忘れなく!
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時間が長過ぎて、4割くらいのお客さまは途中脱落してしまいますが、それはそれでいいのです。自分の身体と相談しながらサウナの入り方を自在に調整できるようになれば一人前のサウナーです。

…というような感じです。途中から熱で朦朧としてきますので、上記のようなことを喋るつもりでいたのですが、最後までちゃんと喋ったどうかは分かりません。

温浴施設同士がこのようなイベントの交流をすることは、スタッフの専門的技能を披露し、高めあうことにもつながります。

温浴施設の運営には施設管理、救命救急、エンターテイナー、セラピストといった高度な専門的技能が求められるものであり、アウフギーサーはその象徴的な存在です。

良い人材が来ない、人が足りない、定着しない、というぼやきを聞きますが、嘆いていても何も変わりません。

スタッフが活躍する場をつくり、高い技能レベルを求め、その仕事に見合った報酬を払えるようなビジネスになっていけば、人材の問題は自然と解消することでしょう。

今回はロングトークを紹介したのでメルマガも長くなってしまいました。(笑)

(2019年12月20日執筆)

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