高齢の父が体調を崩しており、自力での入浴が難しい状態になってきたため、入浴の介助をするようになりました。
普段は自分が入浴しながら、もっと快適なお風呂にするにはどうしたら良いかをあれこれと考えているのですが、人の入浴をお手伝いすると、まったく別の気づきがあります。
まず、シャワーチェアは必須。
低くて軽くて不安定な風呂用腰掛けでは、足腰のおぼつかない人には危険ですし、座ったり立ったりするのも難儀ですから、座面が高くて滑りにくく、どっしり安定したシャワーチェアが安心です。
それからストップボタン付きのシャワーヘッドも非常に便利です。
身体を支えたり、いろいろと手に持ったりしますので、シャワーをいちいちフックにかけ、カランを操作していると面倒ですから、手元のボタンひとつで出したり止めたりできるシャワーヘッドがいいのです。実家では三栄水栓のミスト機能とストップボタンがついたシャワーヘッドを取りつけています。
https://www.yokujoichiba.jp/shopdetail/000000001501/
そしてニュージャパンサウナの座りアカスリサービスの手順を思い出しながら、身体や髪を洗ってあげるのですが、力加減や擦る方向、隅々感など、技術を磨く余地がたくさんあります。
高齢者は汗をかく機会が少なく、代謝のスピードも遅いので、毎日風呂に入らなくても大丈夫、となりがちですが、風呂には血行促進や自律神経をととのえる効果もありますので、健康維持のためにもできるだけ入浴をした方が良いのです。
何よりも、気持ち良くリラックスできることなのですから、限られた人生の中で1回でも多くお風呂を楽しんでもらいたいと思います。
今回の大きな気づきは、温浴施設の大浴場でも洗い場にシャワーチェアとストップボタン付きシャワーがあれば、健常者のための座りアカスリサービスだけでなく、高齢者向けの介助入浴もできるということでした。
チェアインバスやストレッチャー浴槽まではなくとも、その手前までは対応可能です。
要介護度に合わせて料金を変えることもできるでしょう。
これからの超高齢化社会に向けて、必要性が高まってくるサービスです。
このメルマガを読んでいただいているリラクゼーションサービス請負企業さんや直営でアカスリをしている施設さんにはぜひご検討いただきたいと思います。
(2019年9月4日執筆)