浴室での水分補給

回想 Recollect
スパプラザのデトックスウォーター

 前にサウナの中で飲むビールの美味しさを力説したことがありますが、残念ながら日本の法律では浴室内でアルコールの提供はできません。酒に酔っての入浴にはリスクもあるので、おそらく今後も法的に許可されることはないでしょう。

しかし、ビールでなくても、身体が温まって喉が乾いた状態で飲むドリンクには普段感じることのできない格別な美味しさがあります。

浴室内での水分補給といえば無骨な四角い冷水機か、水道の蛇口から水を飲むのが一般的です。それがダメとまでは申しませんが、入浴中に水分を摂るのは入浴時間の短い家庭の風呂では普段あまりやらないことです。そこで「ウマイ!」と感激させることができれば家庭風呂との勝負に一歩リードできるのではないでしょうか。

そう思って、これまで浴室ゾーンでの水分補給の記憶を振り返ってみると、印象に残っている事例をいくつか思い出しました。
・塩麦茶(ニュージャパンサウナ)
・紙コップ式冷水機の横に食塩の瓶を設置(マルシンサウナ)
・浴室隣接のドリンクコーナー(ニュージャパンサウナCABANA)
・飲泉(各地の飲適温泉)
・飲める水風呂(サウナしきじ)
・湯あがり堂サイダー等の手売り(おがわ温泉花和楽の湯)
・ピッチャーに入ったハーブティー(ドイツの温浴施設)
・デトックスウォーター(ニュージャパンサウナ)
といった感じです。

中でもデトックスウォーターは良いと思います。

デトックスウォーターとは、大型のボトルにカットした果物や野菜、ハーブなどを入れて水を注ぎ、冷やしただけの簡単なものですが、それぞれの素材が持つ効果効能を謳うことができます。見た目もキレイで、身体に良さそうなイメージがあって、付加価値が高いと思います。

クックパッドにレシピがたくさん紹介されています。↓
https://goo.gl/Y1JKLk

そんなところに手間をかけても売上につながらない、と思うかもしれませんが、省力化一辺倒ではサービス業としての存在意義がなくなってしまいます。

有料のサービスがしっかりしているのは当たり前。無料サービスだからこそ、そこに気を遣いひと手間かけることがお客様の期待を超えることに繋がるのです。

(2017年7月8日)

カバーナビーチで水分補給 (2019年撮影)
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