「あまみ」の謎解明

回想 Recollect

 サウナファンもこれだけ増えてくると、中にはとても頭の良い人や研究熱心な人もいるようで、ずっと謎だったサウナ入浴後に皮膚に出る「サウナマーク」「あまみ」「ロウリュ桜」などと呼ばれる斑模様の不思議に迫る記事を見つけました。

昨年末くらいからスタートしたブログなのですが、サウナについてかなり多方面からの情報を集め、さらに実際のデータも積み重ねて学術的に分析・考察するスタンスは、どこのどなたか存じませんが、非常に鋭いものがあり、注目していました。

すると、今回はついに「あまみ」の仕組みについて解明する記事を書いてくれたのです。
https://saunology.hatenablog.com/entry/sauna-etcetera02

要約すると、
──サウナ室であたたまると体温が上昇するので、身体が体温調節のために熱を逃がそうとします。

「血を皮膚に近い方に沢山流せ!」という指令が出て、血管が緩くなり、皮膚表面の血流量は多くなると考えられます。顔や身体は赤くなりますね。

 そして、水風呂に入ると今度は皮膚の表面の温度が下がるので、熱を逃がさないようにします。熱を逃がさないようにするために、今度は血管を締める反応が起こると考えられます。

それでも、身体の中はまだ熱いので、引き続き血流量を増やすよう指令が出ます。

水風呂で冷えたことによって皮膚表面の細い血管は締まっているのに、身体の中が熱いため血は集まってきて、締まっていない血管に集中すると考えられます。

血管が締まり白くなっている部分と、血が集中して赤くなる部分ができるわけです。これによって赤い斑模様が皮膚表面に見られるのが「あまみ」の仕組みだと言えるでしょう。──

ということです。

さらに、
──水風呂によって身体の表面が冷えても引き続き身体の中が熱く「体温を下げよ!皮膚表面の血を増やせ!」という指令が出続けていることで「あまみ」が出るはずですから、「あまみ」が出るということはそれだけ身体が芯までしっかりあたたまるサウナ室であると言えそうです。

サウナ室の表示温度が高くても、顔が熱くなって長くいられないサウナ室では身体の表面しかあたたまらず、「あまみ」は出にくいと考えられます。

自分のコンディションが良い時に出る、と感じるのも、脳からの指令通り血流量が増えなければ「あまみ」は出ないということになりますから、体温調節や血流量の調節がきちんと行われる体調だということ──
とあります。

私の経験では、濃くて長時間消えない斑模様が毎回確実に出るサウナというのはごく限られています。

それがニュージャパンSpaPlaza(閉館)のストーンサウナや静岡のサウナしきじです。

いずれも「サウナの聖地」と呼ばれるほどサウナファンを獲得しましたので、私の斑模様の出方とサウナファンの反応は一致しています。

まずは、「ウチのサウナはあまみが出るのか?出ないとしたらどうしてなのか?」を考えてみて欲しいのです。

( 2019年4月15日執筆)

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