最近また大分県と福岡県でサウナにおけるロウリュ(Loeyly、ロウリュウ、リョウリュウとも)・サービス導入をお手伝いし、これでロウリュを実施している施設は全国で25箇所となりました。
少しずつですが、着々と増えてきています。
ロウリュは大きな設備投資をかけずにサウナの付加価値を高め、温浴の醍醐味を提供する素晴らしい方法だと思います。
導入した施設では確実にお客様に喜んでいただけますし、継続しているとロウリュ実施時間に合わせてお客様がサウナ室に集まってくるようになるのです。
初めてロウリュを体験したのは今から10年以上前、日本で最初のロウリュ導入施設である大阪難波のニュージャパンサウナ「SPA PLAZA」でのことだったのですが、最初の感動は今でも覚えています。
そのニュージャパンの中野佳則社長と先日お話ししていたところ、
「実は、本場フィンランドではロウリュの時タオルで扇いだりせんのですわ。蒸気がサウナ室に行きわたるのをじっと目を閉じて静かに感じるのが本場の方式で、タオルでバタバタ扇ぐようなパフォーマンスは邪道なんです。」
と言い出したのです。
私が
「そんな。今さらそんなことを言われても困りますよ。私はもうニュージャパン方式で普及活動をしちゃってるんですから。」
というと、
「確かにドイツではタオルで扇ぐのが主流ですから、間違っているというわけではないんですがね。」
とフォローしてくれましたが、サウナの本場フィンランドの話を持ち出されると、ちょっと考えさせられます。
活気のある施設ではパフォーマンスをして拍手喝采、というシーンが似合いますが、プライベート性の高い静かな施設などでは、無理にパフォーマンスを入れなくても、それぞれのやり方で良いのかも知れません。
(2007年11月10日執筆)