その昔、大阪なんばのニュージャパンサウナさんのお手伝いをしているときに教えられたこの言葉を、最近思い出しています。
人はどのように店を選ぶのか。立地なのか、設備なのか、価格なのか。
昨日久しぶり行った会社の近くのラーメン屋は、いわゆる家系で、ラーメンの味はそこそこです。
ところが、厨房もホールスタッフも日本語が不自由な外国人で、定型の会話以外はほとんど成立しないことが分かりました。
ラーメンの味はそこそこでも、当分来ることはないだろうな、という気分になりました。
三等立地で繁盛しているおでん屋のことを何度か書いていますが、お客さんがそこに集まるのは、おでんや酒の味が良いからではありません。立ち飲みですから、椅子の座り心地も関係ありません。
繁盛しているのは、気分のいい、楽しい接客があるからなのです。
最初のきっかけは偶然通りかかったから(立地)かも知れません。あるいは広告やキャンペーン内容に興味を引かれたからかも知れません。
しかし、また行きたくなるかどうかは、どうしても「人」という要素に大きく左右されるようです。
タイトルの「人は人によって癒される」とは、癒しとは空間デザインでも設備でも技術でもなく突き詰めれば人の力なんだよ、ということを表した言葉なのですが、これはどんな業種にもあてはまる真理なんだと思います。
(2016年4月1日執筆)